ガンピ(雁皮)とは、製紙用植物の一種である。 [添付] 画像出典:ウィキペディア日本語版「ガンピ」のページから。 科名:ジンチョウゲ科ガンピ属 学名:Diplomorpha sikokiana(=Wikstroemia sikokiana) 原産地:日本 生態:落葉低木 日本固有種とされ、本州(中部以西)、四国、九州に分布する。山地の林内や林縁、やや乾いた斜面などに自生する。 樹高1〜2mほどになる落葉低木。枝は細くよく分枝する。樹皮は灰褐色で滑らかである。葉は互生し、楕円形から長楕円形で、表面には光沢がある。葉質はやや厚く、縁は全縁となる。 春から初夏にかけて、枝先に淡黄色の小花を房状につける。花は筒状で、先端が4裂する。花にはわずかな芳香がある。 果実は小型の核果で、成熟すると暗褐色になる。野生では鳥類などにより種子散布されると考えられている。 ガンピの樹皮から得られる繊維はコウゾの繊維の3分の1程度と短く、その質は優美で光沢があり、平滑にして半透明でしかも粘性があり緊縮した紙質となる。このため、ガンピを原料とする和紙は、「表面が滑らかで緻密」「光沢がある」「耐久性に優れる」といった性質をもつ。 古くから書画用紙や版画用紙、文書用紙などの高級和紙の材料として用いられてきた。平安時代初期には遣唐使として派遣された僧侶・最澄が土産物として雁皮紙を持参している。前述の特徴がある雁皮紙は文字が書きやすく、中世から近世の日本に於いて文書用の紙として好まれた。また、雁皮紙は薄い黄色であったため、鳥類の卵の殻を指す色名の「鳥の子色」にちなんで「鳥の子紙」の名称でも愛用された。