ガジュマルとは、樹木の一種である。 [添付] [添付] 画像出典:(上)夢の島熱帯植物館にて撮影／(下)神代植物公園大温室にて撮影 科名:クワ科イチジク属 学名:Ficus retusa 原産地:九州（種子島、屋久島）、沖縄、アジア東南部 生態:常緑高木 種子島や屋久島、沖縄や東南アジア地域に生息する常緑高木で、わが国への渡来時期は不詳ながらも、幹の形が面白いので小さな若い木が園芸植物として出回り、また各地の植物園に植えられている。 樹高はおよそ20m前後で、幹はよく分岐して、多くの気根を下に吊り下げる。この形状が人目を惹く。園芸用に売られているものは、人間の体のような見た目をしている。葉は楕円形で厚みと光沢があり、長さは4cmから10cm程度で全縁、先端がとがり、枝に互生する。葉腋には直径1cm内外の小さなイチジク状の果実をつけ、黄色ないしは赤紫色に熟す。イチジクの仲間ではあるが、果実はあまりおいしくないので、普通は食べない。鳥などに食べられ、他の樹木の上にフンと一緒に種子が落とされるとそこから発芽し、その木をとりまくように成長し、最後にはその木を枯らしてしまう。それゆえ「絞め殺しの木」と呼ばれることもある。
