カンヒザクラ(寒緋桜)とは、サクラの一種である。 [添付] 画像出典:小石川植物園にて筆者撮影 科名:バラ科サクラ属 学名:Prunus cerasoides var. campanulata 原産地:中国南部、台湾、琉球 生態:落葉高木 中国南部や台湾、琉球に分布するサクラの一種で、沖縄県で「桜の開花」をニュースで報道する場合は本種を指すことが多い。 樹高はわが国では4mほどにしかならないが、原産地の一つである台湾では10mを超すことが珍しくない。 沖縄では1月から花を咲かせ始め、わが国でも3月ごろから赤みの強い桃色の一重の花を下に向けて咲かせる。 わが国ではもっぱら花を観賞するために庭や植物園に植えられるが、原産地の台湾では鮮やかな赤色の小さな核果を砂糖漬けにして食すほか、花弁を塩漬けにしてから料理の彩りにする。 「緋寒桜」の名称でも呼ばれるが、「彼岸桜」という別の品種と混同しやすいため、本サイトでは「寒緋桜」名義で紹介することとする。