カンアオイは、山野草の一種である。 [添付] 画像出典:牧野記念庭園にて筆者撮影 科名:ウマノスズクサ科カンアオイ属 学名:Asarum nipponicum 原産地:日本 生態:多年草 小型の常緑多年草で、伊豆から関東付近に自生する。また、観賞用に庭園にて撮影されることもある。地下茎から2枚から3枚の葉を出す。葉は長さ10㎝の心臓型で、白い模様が入ることがしばしばある。晩秋から冬にかけて先端が3裂した黒みがかった紫色の筒状の花を咲かせる。晩春に果実をつけ、果実は熟すと崩れ、種子を散布する。 江戸時代からサイシン(細辛)の名称で栽培され、多くの園芸品種が作出された。葉の形状は、徳川家の葵の文様のモデルとなっている。 現在は自生地が乱獲により破壊され、それに伴い、本種を食草とするギフチョウ(岐阜蝶)も絶滅の危機に瀕している。