オモト(万年青)とは、園芸植物の一種である。 [添付] 画像出典:所沢市にて筆者撮影 科名:キジカクシ科オモト属 学名:Rohdea japonica 原産地:日本 生態:多年草 キジカクシ科の常緑多年草で、本州中部以南の山地に生息するが、多くは観賞用として庭園に栽培される。葉の長さは30㎝~50㎝となり、広披針形で厚みがあって、表面は革質で光沢をもつ。初夏に長さ10㎝~20㎝の太い花茎を出し、多数の薄い黄色の穂状花序をだし、秋に赤色の球形の果実をまとまって実らせる。 わが国では徳川時代前期から観賞用に栽培されており、葉に斑紋が入るものや葉の形が独特なものがもてはやされ、栽培が爆発的に流行して価格が高騰したことで幕末には複数回禁止令が出されているほどである。明治以降も周期的にブームが再来し、現在に至るまで古典園芸植物として栽培されている。 根茎には配糖体のロデインが含まれ、強心剤として用いられることがあるが、作用が強いので服用には注意を要し、決して医師の判断を仰がない素人判断で服用してはならない。