オオムギとは、穀物の一種である。 [添付] 画像出典: 科名:イネ科オオムギ属 学名:Hordeum vulgare 原産地:西アジア 生態:越年草 西アジアを期限とする越年草で、わが国には縄文後期には渡来し、イネと共に栽培されてきた歴史を持つ。茎は束生し、中空で直立し、草丈は1mほどになる。葉は互生し、披針形で幅は1㎝~1.5㎝である。春に花を咲かせ、初夏にかけて穂を実らせ、穂は太い円柱形で直立し、長さは5㎝~8㎝である。頴果は非常に長い芒(のぎ)を持つが、栽培品種にはこの長い芒がないものもあって、それはボウズムギの名称で呼ばれる。 小穂は三個ずつ1団となり、中央の小穂のみ柄がなく、軸の両側に並んで6列に見える。 穎果は脱穀したのち、加熱して圧縮したものを「押し麦」と称してコメに混ぜて炊いて食べるほか、六条種とよばれるものはビールにする。また、製粉したものは「はったい粉」あるいは「麦焦がし」と称してお湯と混ぜて飲んだり、砂糖を混ぜて子供のおやつにする。