オオボウシバナ のバックアップ(No.1)

オオボウシバナは、染料植物の一種である。花を染料として用いる。
[添付]
写真:東京都薬用植物園にて筆者撮影
科名:ツユクサ科ツユクサ属
学名:Commelina communis var.hortensis
原産地:中国
生態:一年草草本

野草として知られるツユクサの変種で、草丈は1m前後で、ツユクサの2倍ほどである。花は、2枚の鮮やかな青色で、やや縮れたような形状の花弁が下方の白色花弁を覆うように咲き、ツユクサの2倍の大きさとなり、よく目立つ。普通畑に栽培されるが、母種のツユクサと同じく生命力が強いため、野生化した例も知られている。
我が国では江戸時代から栽培されており、京友禅の下絵を描くのに用いられた。この青色色素は水溶性で色落ちしやすく、最終的には完全に抜け落ちるため、下絵には格好の材料であった。
花弁のみを摘み取って絞りとり、そこから得られた青い汁を美濃紙に刷毛で塗っては天日で乾かすという作業を数回繰り返すと、染められた美濃紙はもとの4倍の重さになり、黒っぽくなる。これを「青花紙」という。
色素はアントシアニン系化合物で、毒成分のない安全な物質であるため、現在ではその青色の染料を天然色素として食品に用いる研究がなされているという。

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