ウコンとは、香辛料並びに薬草の一種。 [添付] 画像出典:東京薬科大学薬用植物園にて筆者撮影 科名:ショウガ科ウコン属 学名:Curcuma domestica 原産地:東南アジア 生態:多年草 東南アジアが原産の多年草で、わが国には江戸時代中期に渡来し、沖縄県や小笠原諸島で商業栽培されている。 草丈は40㎝~450㎝になり、ショウガに似た形状の根茎から偽茎が発生し、幅広い形状の葉は数個2列に互生し、長い柄が立つ。夏から晩秋にかけて花を咲かせ、しばしば「花」と呼ばれる部分は多数の淡緑色ないしは白色の苞葉(葉が変化した部分)が積み重なった姿で、その間に咲かせる黄色い花が真の花である。 根茎は乾燥させて粉末状にしたのち、やや赤みのある黄色の染料に用いて布を染めるのに用い、スパイスとしてターメリックライスやカレーなどのインド料理に用いるほか、健胃薬としても用いられる。薬局やコンビニに必ずと言っていいほど売られている「ウコンの力」は胃もたれや二日酔いの特効薬的存在である。 沖縄県では煎じたものをお茶*1として飲む。