ウイキョウ(茴香)とは、ハーブの一種である。 [添付] 画像出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%82%AD%E3%83%A7%E3%82%A6 科名:セリ科ウイキョウ属 学名:Foeniculum vulgare 原産地:地中海沿岸 生態:多年草 別名:フェンネル、クレノオモ 地中海沿岸が原産の多年草で、わが国には平安時代に中国を経由して渡来しており、10世紀に出版された百科事典「倭妙類聚抄」に「くれのおも」という名称で登場しているのが最古の記録であるとされている。この「くれのおも」の意味は不詳だが、中国名の茴香は、腐った魚の香りを新鮮なものに回復させる、という意味である。 草丈は1m~2mほどに達し、茎は密生して全体が枝分かれし、円柱状の中空で成長すると筋が立つようになる。葉は細かく分かれて葉片が糸状に細くなり、鮮やかな黄緑色である。 江戸時代までは食用というよりは薬草として利用されていた。現在は葉・茎・花・種子としか思えないほど小さな果実などを食用にする。葉・茎・花は香りづけのみならず青菜としてサラダやスープに利用し、果実はシチューや肉料理の香辛料とする。特有の辛みがあって好まれる。
[添付] 画像出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%82%AD%E3%83%A7%E3%82%A6 ウイキョウの園芸変種である。ウイキョウが多年草であるのに対し、本種は一年草である。葉はウイキョウのそれによく似ているのだが、葉柄基部が肥大して球根のようになり、この部分を野菜として利用する。ウイキョウに辛みがあるのに対し、本種は甘みがあってサラダや煮込み料理に用いる。