イチハツとは、花卉の一種である。 [添付] 画像出典:東京都薬用植物園にて筆者撮影 科名:アヤメ科アヤメ属 学名:Iris tectorum Maxim. 原産地:中国 生態:多年草 中国が原産の多年草で、わが国には平安時代にはすでに渡来している。現在は観賞用のため庭や植物園に植えられる。 草丈は30㎝から50㎝で、葉は2列に並び、幅は3㎝から4㎝の剣型で、冬に地上部は枯れて球根の姿で冬越しする。 春に、葉の間から1本ないしは2叉に枝分かれした花茎を出して青紫色ないしは白色の花を咲かせ、花の上にはトサカ状の突起がある。それぞれの枝先の2つの苞内の2つないしは3つのつぼみが順に開くように咲く。 和名は、本種がアヤメ科アヤメ属の中でも一番最初に花を咲かせることからつけられたとされる説が根強いが、確定的ではないという。