アニス のバックアップ(No.1)

アニス(過泥子、西洋茴香)とは、ハーブの一種である。
[添付]
画像出典:東京都千代田区四谷にて筆者撮影


科名:セリ科ミツバグサ属
学名:Pimpinella anisum L.
原産地:地中海沿岸地方
生態:一年草


 ギリシャなど地中海沿岸地方が原産の一年生草本で、いわゆるハーブの中ではかなり歴史の古い植物で、古代ギリシャにおいて母乳分泌のための薬や古代ローマにおいて胃腸薬として用いられたほか、古代エジプトにおいて防腐剤として本種が使われたという記録が残っている。なお、『新約聖書』にも本種と思しき植物が登場しているが、研究が進んでおり、現在のところ、そちらは本種ではなくディルであるとされている。
我が国には明治初期に渡来し、これまでは見本として栽培されるにすぎなかったが、食生活が多様化した現在は苗が園芸店にて販売されることがある。
草丈は50cm~60㎝前後程度になる。6月から8月にかけて、花茎をのばし、その先端に白い小花を散形花序につける。花の後には直径5㎜程度の蒴果をつける。葉は切れ込みの深い三出複葉が茎上部につき、根元からは丸みを帯びた三角形の「根出葉」という葉が出る。セリ科植物において、根出葉を持つのは本種が唯一である。いずれの葉も全体的に光沢があり、鮮やかな緑色をしていて、甘い芳香を放つ。この香りの主成分はアネトールであり、同じ成分を持つ植物にはウイキョウの種子(フェンネルシード)や甘草(リコリス)が知られている。
 蒴果を乾燥させてケーキやクッキーなどの菓子類やパン、リキュールやカレー、魚料理や肉料理のスパイスとして用いる。食用以外にも口臭予防の薬や鎮咳薬としても用いられる。種子は乾燥させたものを用いるほか、水蒸気蒸留した「アニスオイル」を飲み物に垂らして飲むほか、極少量をお腹の張りや子供の一時的な腹痛のための薬として用いる。葉も香味野菜としてサラダにして食することができる。

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