アズキは、豆類の一種である。 [添付] 画像出典: 科名:マメ科ササゲ属 学名:Vigna angularis 原産地:中国 生態:一年草 中国東北部の原産で、わが国には縄文時代後期に渡来し、作物の一種としてエゴマや陸稲、ヒョウタンと共に栽培されており、炭化した種子が出土している。 野生種のヤブツルアズキが改良されてできたものであるとされ、やや蔓性で、8月から9月に葉腋に黄色い蝶型の花を咲かせる。花の真ん中にある竜骨弁が旋回しているのが特徴である。9月から10月に豆果をつけ、この中の種実を食用とする。 種実は円筒形且つ赤紫色で、小粒であるが甘みがあり、餡子やぜんざい、お汁粉など菓子類に利用される。また、小豆粥や赤飯など、古くからコメに混ぜて炊くこともある。現在は北海道が主産地である。 豆の皮は破れやすく、いわゆる「腹切れ」を起こしやすい。武家社会ではこれが切腹に通じるとして忌み嫌われ、アズキではなくササゲが用いられた。