アシュワガンダとは、薬用植物の一種である。 [添付] 画像出典:東京都薬用植物園にて筆者撮影 科名:ナス科イガホオズキ属 学名:Withania somnifera 原産地:インド、ネパール 生態:常緑低木 常緑低木の一種で、わが国では温室栽培ないしは冬期には室内で管理する必要がある。ヒマラヤの標高3500mの乾燥地帯に生息する。 樹高は最大で1.5mほどである。葉は先端のとがる楕円形で、全縁、基部は枝に互生する。葉の裏面には柔らかくて細い毛が生えている。 花は葉腋に五個から3個が下垂するようにして咲き、色は薄緑色ないしは若干赤みを帯びた黄色である。花の後には球形で赤い果実(液果)をつけ、果実は蕚におおわれてごく小さなホオズキのような見た目になる。 本種はかつてインドの医学・アーユルヴェーダには欠かせない植物で、薬草としての効用から欧米県ではIndian ginseng(インドの朝鮮人参)の名称で呼ばれるほどであったが、研究が進んで3種のアルカロイドが検出されており、現在は有毒植物としても知られるようになっている。決して自己判断で摂取してはならない。