アシ(葦、芦、蘆)とは、水生植物の一種である。 [添付] 画像出典:https://botanic.jp/plants-ya/yosi.htm 「ボタニックガーデン」の「よし」のページから。 科名:イネ科ヨシ属 学名:Phragmites communis 原産地:世界の暖帯~亜寒帯 生態:多年草 世界の熱帯・亜熱帯地域に広く分布する水生雑草で、我が国が分布の北限であるとされている。 湖沼や川辺の湿地などに生え、k宇佐竹は1.5m~3mほどになる。葉は細長い線形で、先端がだらりと垂れ下がったようになるのが特徴である。茎は鮮やかな緑色で中空となり、まっすぐ伸びて枝分かれしない。盛夏から盛秋にかけて大きな円錐花序を出して淡い紫色をの小さな穂を出して花を咲かせる。花の後には穂は変色し、褐色が強くなる。 『古事記』において我が国が古くは「豊蘆原瑞穂国(とよあしはらのみずほのくに)」とされたように、その昔は、日本中どこでもアシが生えていたものと推測される。 もともとは「アシ」と呼ばれていたのだが、言霊信仰により「アシ」が「悪(あ)し」に通ずるということで縁起が悪いとされ、「良し」に通ずる「ヨシ」という名称で呼ばれることもあった。実際、本種の茎から作ったすだれは「よしず」と呼ばれる。 現在も植物図鑑によっては「ヨシ」名義で紹介しているものもあるが、本稿では「アシ」とした。