アサツキは、香味野菜の一種である。 [添付] 画像出典:岩崎常正<岩崎潅園>//著『本草図譜』第7冊 巻45菜部葷菜類1,刊写入交. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1287156 科名:ヒガンバナ科ネギ属 学名:Allium schoenoprasum var. foliosum 原産地:北海道、本州、四国 生態:多年草 ヒガンバナ科の多年草で、わが国には奈良時代の書物「延喜式」に「阿佐豆木(あさつき)」の名称が登場する例が最古であるとされる。 全体的な特徴はアサツキに似るが、アサツキに比べて葉は細く、しばしば分けつする。根にはラッキョウより小さな鱗茎がある。5月から6月にかけて半球形の薄紫色の花を咲かせる。 夏季には地上部は枯れるが、秋に再び葉を出し、冬まで青々とした葉が残る。 若葉を薬味とすることが多い。東北地方では、早春に軟白栽培したものが出回り、酢味噌和えなどで賞味される。関東では苗が若いうちに収穫した葉ネギが「あさつき」の名称で出回ることがある。