アオキとは、樹木の一種である。
画像出典:東京都千代田区四ッ谷にて筆者撮影 科名:ガリア科アオキ属 学名:Aucuba japonica Thunb. 原産地:東アジア 生態:常緑低木 わが国の本州、関東地方以西から四国・九州、それに台湾や朝鮮半島、中国南部に分布する常緑低木で、林内の木陰に生息するほか、庭のあまり日の当たらない場所に植えられることがある。 葉は楕円形で、光沢をもち、縁にはまばらに鋸歯がある。園芸種の中には黄色い斑が入るものもある。雌雄異株で、3月から5月にかけて、枝先に円錐花序を出して紫色がかった褐色の4枚の花弁を持つ花を咲かせるが、あまり目立たない。雄花序は大きく広がり、雌花序は小さくまとまるような見た目になる。秋に直径1cmほどの楕円形の果実を実らせ、当初は緑色だが冬には赤く熟し、葉とともに観賞の対象となる。枝、茎、葉のいずれも枯れたり、切り取ったりすると黒くなるが、これはアウクビンという成分の作用によるものである。 和名は「青木」で、冬でも青々とした葉をつけることと、アオキの幹や枝にはコルクを形成する組織が発達しにくいために、普通の樹木のような褐色の樹皮にはならないことから。観賞用以外にも、よく洗ってから焦げない程度に炙り火傷、はれもの、凍傷などの患部に貼るという。