アイスランドポピーとは、園芸植物の一種である。 [添付] 画像出典:東京都薬用植物園にて筆者撮影 科名:ケシ科ケシ属 学名:Papaver nudicaule 原産地:シベリア、アジア北部 生態:一年草*1 シベリアやアジア北部が原産の宿根草であるが、わが国では夏の高温には耐え切れず、7月にはすべての株が枯死する。よって、一年草の扱いを受ける。 草丈は30㎝~50㎝程となる。葉は縁の縮れた矢じり形ないしは卵形で、茎を抱く。3月から5月にかけて茎の頂点に直径7㎝前後の4枚の花弁からなる花を咲かせる。花弁はしわしわの紙のような見た目で薄く、風にひらひらと揺れる。 花弁の色は赤やオレンジ色、黄色、白など多彩である。 ケシ科ケシ属というと、どうしても阿片ゲシを想像しがちである。海外では「阿片ゲシ」とされるケシが花を観賞用とするために栽培されることがあるようだが、わが国ではそうしたケシの栽培は法律で取り締まられており、栽培には免許の習得が必要となっている。しかし、本種は麻薬成分を含まないので、栽培には免許は必要なく、安心して栽培できる。麻薬成分を含まず、花を観賞用とするため栽培することができるケシ属の植物はほかに、オニゲシやハナビシソウ?(園芸上はカリフォルニアポピーの名称で知られる)がある。